治療から予防へ
FROM TREATMENT
TO PREVENTION
痛くなってから、不具合がでてから歯科医院へ行くという方も多いと思います。しかしその場合では治療期間長くかかったり、治療の費用がかかったりとかなりの負担が増えてしまいます。
一方、予防のために定期的に歯科医院へ行っている方は、もし治療する箇所が見つかっても初期のために一回の治療で完治し、期間も費用もかかりません。何も治療する箇所がない方は、クリーニングのみで終わらせることができます。
定期的なメインテナンスで虫歯や歯周病を予防し、健康な歯を維持しましょう。
なぜ予防歯科が大切なの?
歯を失うことは、食事がしにくくなるだけでなく、体への影響、生活への影響とさまざまな弊害が生じます。失った歯を二度と元へは戻すことができません。そのため、歯を失う前にきちんと予防して、歯を守ることが大切なのです。
歯を失うとさまざまな
弊害が生まれます
VARIOUS HARMFUL EFFECTS
-
認知症のリスクが高まる
歯を失うことで、顎への刺激が減り、必然的に脳への刺激も減ります。すると脳を活性化させる物質の分泌が減少し、認知症のリスクを高めてしまいます。
予防歯科を徹底し、健康な歯を長持ちさせることは、健康で長生きできることへもつながってくるのです。 -
食事がしにくくなる
歯が失われることで、噛める場所が少なくなるため、食事がしにくくなります。さらに残っている歯にも負担がかかり、不具合が生じる可能性があります。すると、ドミノ倒しのように、歯を失っていくケースもあります。
1本くらい歯がなくてもと思うかもしれませんが、その1本が引き金で全ての歯に影響を及ぼしていくのです。 -
会話に支障が出る
歯を失うことで、発声がしにくくなり会話に支障をきたします。人と上手く話せなくなると、外へもあまり出なくなり生活の質が落ちていってしまうこともあります。人と話すことは、毎日豊かで楽しく生活する上では欠かせないことです。
このように歯を失うことは、歯がないだけでなく日常生活にも支障を与えていくのです。
自宅で行うセルフケアと
歯科医院で行うプロケアが
予防歯科の大切な両輪です
毎日自宅で行うセルフケアと、歯科医院で行うプロケア両方が、あなたの歯を長持ちさせるためには欠かせないケアです。どちらか一方が欠けても、歯を守ることはできなくなります。
-
セルフケア
毎日自宅で自分で行うケアをセルフケアといいます。歯磨きや、フロス、歯間ブラシなどを使って丁寧に汚れを除去します。歯ブラシののみでは、汚れは除去しきれないため、歯間ブラシやフロスを併用しましょう。
また、磨き方に自信のない方は、歯科医院で正しい磨き方を指導してもらうのもいいでしょう。 -
プロケア
歯科医院で歯科医師や歯科衛生士の専門家が行うケアをプロケアといいます。普段のセルフケアでは除去しきれない歯石や、細かいところの汚れを専用の機械や道具で丁寧に除去します。
1回だけで終わりではなく、定期的に行うことで高い効果を得ることができます。
あなたにピッタリのオーダーメイドの予防法をご提案いたします TAILORED PREVENTION METHODS
当院では、予防に特化した専門医や経験知識豊富な歯科衛生士が在籍しております。そのため、患者様一人一人にあった予防方法の指導や、生活スタイルに合わせた予防プログラムを組み、患者様と二人三脚で予防を徹底して行うことができます。
予防歯科の流れ PREVENTIVE DENTISTRY PROCESS
-
検査・レントゲン撮影
口腔内を全体確認し、虫歯や歯周病などの有無をチェックします。歯周病のチェックでは、歯周ポケットの検査や、歯の動き、出血の有無を確認します。また、レントゲン撮影をして、目では見えない箇所の虫歯や、虫歯の大きさの確認、骨の具合など全体的に不具合がないかチェックします。
-
検査結果の説明・
治療計画の相談検査結果を元に現在の口腔内の状況の説明、ご自身のセルフケアによる清掃状況の説明と指導、今後の治療計画を提案させていただきます。時間に余裕がある場合はSRPも行います。
-
症状に応じた予防・治療
歯のクリーニングや虫歯、歯周病の治療を進めていきます。特に不具合がない方は、クリーニングをして汚れ除去を行います。
虫歯など治療する歯がある場合には、クリーニングと並行して治療も進めていきます。 -
PMTC
歯のクリーニングや歯周病の治療などの終了後、PMTCを行います。
-
定期健診
健康な歯を長持ちさせるためには、歯科医院での定期的な検診が大切です。もし虫歯などの治療する歯が見つかっても、定期的に来院していれば早期発見でき、重症化する前に治療ができます。定期的な検診で、虫歯や歯周病を予防、早期発見早期治療をして、あなたの大切な歯を守りましょう。
歯をキレイに保つPMTC
セフルケアではコントロールしにくい歯と歯の間のプラーク(バイオフィルム)などを専門の器具を使用して重点的にクリーニングします。
PMTCの流れ THE PMTC PROCESS
-
プラーク(バイオフィルム)の染め出し
バイオフィルムとは様々な細菌などが集まって形成されたフィルム状の固まりで、この細菌の固まりが歯と歯グキの狭い隙間にたまると細菌が出す毒素などによって炎症が生じ歯周病が起きます。バイオフィルムは簡単には取り除けない固まりです。
-
クリーニング
歯石やプラークを専用の機械で丁寧に除去していきます。プラークは歯ブラシで除去できますが、歯石は歯ブラシで除去することはできません。
専用のチップで歯と歯の間と歯ブラシでは届きにづらい歯ぐきの境目を磨いていきます。 -
トリートメント
専用の機械や道具を使って、歯の表面を磨き、なめらかな状態にしていきます。これをしておくと、汚れの付着がしにくくなります。
-
フロスによる清掃
フロスで念入りに隣接面を清掃します。
-
フッ化物の塗布
クリーニングの後は、歯面に汚れが付着していないため、フッ素の効果が高く得られます。フッ素塗布で虫歯を予防し、歯質の強化を図ります。
フッ素の効果 EFFECTS OF FLUORINE
フッ素は、歯質を強化させ虫歯から歯を守ったり、再石灰化作用で初期虫歯を修復させたりします。またフッ素自体も抗菌効果があるため、虫歯菌の活性化を抑えることができます。
歯科医院で塗布できるフッ素と、家庭で使用している歯磨き粉ではフッ素濃度が違うため、両方を併用することでより高い効果が得られます。
予防歯科を活用して、
健康寿命を延ばしましょう
EXTEND YOUR HEALTHY LIFE SPAN
予防歯科は、歯を守ることだけではなく、歯を守ることで健康寿命を延ばすことにつながっています。一生涯、自分の健康な歯で楽しく豊かな生活をし、健康寿命を延ばすためにも、予防歯科を活用して、虫歯や歯周病になる前に予防しておきましょう。
セラミック治療 CERAMIC TREATMENT
-
e-maxインレー
強度が高く、均一性を持った「二ケイ酸リチウムガラス」という素材でできた新しいセラミック素材です。高い耐久性がありながらも適度な粘りがあるため、奥歯の詰め物に適しています。また、光への透過性が天然の歯に近く、色調整が効くため、見た目の上でもメリットがあります。ただし、厚みがないと割れやすいため、歯を削る量が少し多くなる場合があります。
メリット
- 見た目が天然歯に近い
- 接着度が高く虫歯が再発しにくい
- 劣化しにくい
デメリット
- 保険適用外のため高価
- 金属よりも歯を削る量が多く、
割れやすい
-
ジルコニアクラウン
ジルコニアは別名人工ダイヤモンドといわれるほど強度が高いため、セラミックやE-maxのみでは不安のある奥歯に適しています。また人工関節にも使用されるように生体親和性があるため、アレルギーなどの心配もありません。金属に比べ、重量が約3分の1と軽く、自然な噛み心地です。
メリット
- 見た目が自然の歯と変わらない
- 接着度が高く虫歯が再発しにくい
- 強度に優れ、劣化しにくい
デメリット
- 保険適用外のため高価
- 金属よりも割れやすい
- セラミックよりは透過性は低。